賀茂遺跡(かもいせき)

  太田市龍舞字賀茂にあり、渡良瀬川右岸の休泊台地縁辺に立地する。1979年に太田バイパス建設工事に伴って県埋文事業団が発掘調査した。縄文時代と、古墳時代から平安時代にかけての集落遺跡である。縄文時代の遺構は、調査区東端の台地縁辺に前期の竪穴住居5、土坑13が見つかった。古墳時代の竪穴住居は中期および後期のもので、発掘区西端と東端に4棟ずつある。奈良時代の竪穴住居は、発掘区の西部に6棟あり、古墳時代の西側の居住域がそのまま続いていたとみられる。平安時代の竪穴住居は48棟が調査された。それまで竪穴住居のなかった台地中央部にも竪穴住居が重複して造られていることから、居住域が台地内部に広がり、定着していたことを示している。37号竪穴住居から出土した土器群は東毛における10世紀後半の基準資料である。出土遺物は県埋文センターに保管されている。〈小島敦子〉

[文献]
◇『賀茂遺跡』 県埋文事業団 1984

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