| 上矢島遺跡(かみやじまいせき) |
| 佐波郡境町上矢島にある。大間々扇状地扇端が境町の東部を南流する早川により開析された微高地に立地する。1979年にほ場整備事業に伴って境町教委が発掘調査した。古墳時代前期から平安時代にわたる多数の竪穴住居や掘立柱建物が見つかった。6世紀後半では、遺構外から坏が集中して出土する祭祀遺構が発見されている。また、C区1号住の竈には上野国分寺系の軒丸瓦が使用され、周辺に瓦を用いた施設が想定される。境町では、十三宝塚遺跡のほか、少量の国分寺系瓦を出土する遺跡が下淵名明神遺跡や木島江田耕地遺跡などであり、集落内寺院の存在が考えられる。9世紀代では、墨書土器や刻書土器が竪穴住居から出土し、「井」や「七」などの文字が、墨書、刻書土器に共通して多数出土している。出土遺物は境町教委に保管されている。〈坂爪久純〉 |
| [文献] ◇『上矢島遺跡発掘調査概報』 境町教委 1979 |