| 上淵名裏神谷遺跡(かみふちなうらかみやいせき) |
| 佐波郡境町上淵名にあり、赤城山南麓を流れる早川と粕川に挟まれた台地の縁辺部に立地する。遺跡の西側は小河川の流れる谷となっており、対岸には十三宝塚遺跡がある。1979年に上武道路建設に伴って県埋文事業団が発掘調査した。谷部ではAs-Bで埋もれた水田、台地部では古墳時代の集落や古墳1基などが調査された。集落からは竪穴住居16棟が見つかり、出土遺物から5世紀末から6世紀前半のものと考えられる。そのうち2棟は、粘土で盛り上げた屋内炉を用いており、出土土器はほかの住居よりもやや古い。ほかの14棟はすでに完成された竈をもっていることから、この地域での竈の導入は漸移的でなく、一気に進んだことが分かった。特殊な遺物としては、剣形や勾玉などの滑石製模造品や子持勾玉が住居から出土している。出土遺物は県埋文センターに保管されている。〈大木紳一郎〉 |
| [文献] ◇『上淵名裏神谷遺跡 三室間ノ谷遺跡』 県埋文事業団 1991 ◇『群馬県史』資料編2 1986 |