上百駄山遺跡(かみひゃくだやまいせき)

  勢多郡富士見村時沢字上百駄山にあり、赤城山西南麓の赤城白川扇状地上の小河川に挟まれた台地上に立地する。1993年に土地改良事業に伴って富士見村教委が発掘調査した。見つかった遺構は縄文時代前期後半の竪穴住居6、平安時代の竪穴住居14、掘立柱建物5、ピット群、戦国時代から江戸時代と思われる掘立柱建物10以上、土坑群、竪穴状遺構、井戸、溝などである。縄文時代の竪穴住居からは諸磯b式期からc式期への移行期の土器群が出土している。また、結節浮線文土器も出土している。遺構には伴わないが、縄文時代草創期の微隆起線文土器破片が1点出土しており特筆される。平安時代の集落は小規模なものであるが、竪穴住居のうち1棟は小鍛冶遺構で、多量の羽口や鉄滓が出土している。戦国時代から江戸時代と推定される遺構群からは遺物が出土していないため、明瞭な時期は不明であるが、地元に伝承される「百駄城」に関連するものと思われる。出土遺物は富士見村教委に保管されている。〈羽鳥政彦〉

[文献]
◇『上百駄山・寺間・孫田遺跡』 富士見村教委 1994

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