上津地区遺跡群(かみつちくいせきぐん)

  利根郡月夜野町上津字見沢ほかにあり、赤谷川右岸の上位段丘から中位段丘面にかけて、標高420メートルから540メートルのところに広がる。1985年から1991年に土地改良事業に伴って月夜野町教委が6万7000平方メートルに及ぶ発掘調査を行った。古墳時代から平安時代の集落を中心に、縄文時代早期から中・近世にかけての19カ所の遺構群が見つかっている。縄文時代では陥穴土坑139基をはじめ、中期の竪穴住居、土器集中廃棄場、配石、弥生時代の竪穴住居4、古墳8、古墳時代から平安時代の竪穴住居363、掘立柱建物81、溜井水路、柵列、水田、畠、中・近世の建物、溜池、塚、小鍛冶、炭焼窯、井戸、土坑などがある。この周辺は背後に山がせまる耕地が広がり、それを経済基盤とした生活が営まれ、遺跡群内にある塚原古墳群や三国街道との関係、地域的な分村経営形態や集団関係などについて考究できる。出土遺物は月夜野町教委に保管されている。〈三宅敦気〉

[文献]
◇『上津地区遺跡群I』 月夜野町教委 1995

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