上江黒遺跡(かみえぐろいせき)

  邑楽郡明和町上江黒にあり、利根川旧河道左岸の標高約18メートルの自然堤防上に立地する。1991年に道路改良工事に伴って明和村教委が発掘調査した。調査区が幅1メートルと限られていたが、大小の溝8条と古墳時代中期から平安時代初期にかけての竪穴住居13棟が調査された。遺構は洪水による堆積土と思われる灰褐色粘土層に覆われていた。大きい溝で確認面から1.5メートル、小さい溝で0.3メートルの深さがある。大きい溝に向かって小さい溝が傾斜し交差しているので、用水路とも考えられるが、溝中の堆積の様子からは流水の跡がうかがえず、また、堆積物からも使用年代が確認できず、使用目的、使用年代とも不明である。出土遺物は明和町教委に保管されている。〈立川明浩〉

[文献]
◇『上江黒遺跡発掘調査概報』 明和村教委 1996

戻る