上青梨子古墳(かみあおなしこふん)

  前橋市池端町上青梨子にあり、長久保古墳群の一つと考えられる。榛名山の火山活動に伴って形成された泥流丘を利用した古墳で、盛土をもたず、埋葬施設は泥流丘を掘り下げて造り出している。泥流丘は約40メートルの不定円形で、高さは3メートル弱。現況は桑畑で、上部はかなりの削平を受けていた。また、前庭部は農道によってほとんど削られていた。埋葬施設部分には近世の墓坑が10ほどある。古墳埋葬施設の規模は長さ5.3メートル、幅2.5メートル、高さ40センチメートルの横穴式石室である。出土遺物はほとんどなく、埋葬施設前面の排土中より須恵器の「はそう」片が出土しているのみである。築造年代は、埴輪、周堀のないこと、ほかの長久保古墳群との比較などから7世紀代に比定される。出土遺物は県埋文センターに保管されている。〈小野和之〉

[文献]
◇『三原田城遺跡・八崎城址・八崎塚・上青梨子古墳』 県埋文事業団 1987

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