鰹谷戸遺跡(かつがいといせき)

  藤岡市立石字鰹谷戸にあり、烏川の沖積面に接する低い河岸段丘上に立地している。小野地区No.2遺跡の東端部分にあたる。1994年に住宅造成に伴って藤岡市教委が約325平方メートルを発掘調査した。古墳時代後期から平安時代にかけての集落遺跡で、古墳時代の溝状遺構1、平安時代の竪穴住居2、掘立柱建物1、土坑やピット16、畝状遺構数条が見いだされた。竪穴住居は2棟がほぼ同じ場所で重複していた。古い方の竪穴住居の床には焼土が層状に堆積し、土器片なども床面につぶれた状況で出土しているところから、火災による焼失住居と思われる。焼失後、その上に建て替えもしくは新築された可能性が考えられる。また、竪穴住居に隣接する土坑からは、焼土とともに鞴の羽口片、鉄塊が出土しており、製鉄関連遺構が周囲にある可能性が指摘されている。出土遺物は藤岡市教委に保管されている。〈軽部達也〉

[文献]
◇『年報』10 藤岡市教委 1995

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