| 柏倉十文字遺跡(かしわくらじゅうもんじいせき) |
| 勢多郡宮城村柏倉にあり、高田川の左岸の標高500メートル付近に位置する。北から東にかけての稜線と西の河川、南の堀窪道に囲まれた約10万平方メートルほどの規模を持つ遺跡と考えられる。1992年に村道改良工事に、1996年には土取り整地事業に伴って宮城村教委が発掘調査した。合わせて6500平方メートルの調査範囲から、縄文時代早期の陥穴2、平安時代の竪穴住居15、鍛冶跡1、柱穴などが見つかった。布目瓦、瓦●、緑釉陶器耳皿、灰釉陶器や須恵器甕の転用硯などをはじめ、多くの遺物が出土した。北陸系の土器も出土した。本遺跡の北端の畑からは1979年に村指定重要文化財となった金銅製宝冠阿弥陀如来座像(高さ7.1センチメートル)が出土している。この地は古くから布目瓦の散布地としても知られており、また1940年代の開墾の際には礎石も確認されていることから、平安時代の寺院に関連する遺跡と考えられる。出土遺物は宮城村教委に保管されている。〈細野高伯〉 |
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