柏木沢・大清水遺跡(かしわぎさわ・おおしみずいせき)

  群馬郡箕郷町柏木沢字大清水にあり、榛名山南麓の標高280メートル地点に立地する。1993年に土地改良事業に伴って箕郷町教委が発掘調査した。ローム層上の暗茶褐色土層から縄文時代草創期、早期の撚糸文系土器、条痕文系土器とともに、多量の石器類が出土した。この時期に特微的な遺物であるスタンプ形石器数点をはじめ、掻器、削器、打製石斧、小型磨製石斧、石鏃などがあり、そのほか多量のフレークが出土した。最下層からは草創期の爪形文土器数点も見つかっている。竪穴住居などの遺構は確認できなかったが、西毛地域の縄文時代黎明期をとらえる上で重要な意味を持った遺跡といえる。西方には縄文時代早期から晩期にかけての遺物が散布する卜神遺跡や龍門寺裏遺跡があり、南東の中沢遺跡では、縄文時代後期の加曽利B式土器および弥生時代後期の樽式土器が確認されている。出土遺物は箕郷町教委に保管されている。〈大平秀樹〉

[文献]
◇『生原・田島・大清水遺跡』 箕郷町教委 1982

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