柿木遺跡(かきのきいせき)

  前橋市高井町1丁目(旧地籍、群馬郡総社町大字高井字柿木)にある。午王頭川と八幡川に挟まれた台地上に立地する。1983年に倉庫建設に伴って前橋市教委が発掘調査した。奈良時代、平安時代の竪穴住居6のほか、土坑10、溝1が見つかった。各竪穴住居からは、土師器の坏、甕、鉢、耳皿、須恵器の坏、蓋、盤、碗が出土した。竪穴住居の平面形は横長長方形と縦長長方形に分類でき、縦長のものは壁高40センチメートル以上と深く掘り込んでおり貼床がない。横長のものは貼床で、堀り込みも10センチメートル前後と浅い。このことは竈の構造とも符合し、袖部が住居内に造り出されるものが前者で、壁外に突出するものが後者である。また、土坑は、須恵器の碗が出土したものが1基あったほかは、時代を決定する遺物などは認められなかった。出土遺物は前橋市教委に保管されている。〈江部和彦〉

[文献]
◇『柿木遺跡』 前橋市教委 1984

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