貝野瀬中泉坂ノ上遺跡(かいのせなかいずみさかのうえいせき)

  利根郡昭和村貝野瀬字中泉坂ノ上にあり、1993年にゴルフ場建設に伴って、貝野瀬中泉坂ノ上遺跡調査会が発掘調査した。赤城山の北麓が片品川の段丘崖に下る崖縁辺部に立地する。縄文時代の陥穴60基が南東から北西に延びる馬の背状の丘陵の全域にわたって造られている。平面形は楕円形や円形または不整形などがある。底面は長楕円形、隅丸の長方形、ひょうたん形、円形または不整形などがある。断面の形状は縁部から緩やかに落ち込み、中段からはほぼ垂直に落ちるものが多い。底面の中央に1カ所逆茂木と思われる穴があるものと、まったくないものに分類できる。規模は、上面で1.28メートルから3.42メートル、底面0.8メートルから2.17メートルで、深さも0.7メートルから1.8メートルと多岐にわたる。また、その半数以上が地形の等高線に対し直交して掘り込まれており、けものみちがあったであろうことや、獣の種類によって形状を違えていることなどが考えられる。遺物は、縄文時代の諸磯b式土器のほかに、スクレーパーと思われる石器が覆土中から出土している。出土遺物は昭和村教委に保管されている。〈石北直樹・小村正之〉

[文献]
◇『貝野瀬中泉坂ノ上遺跡』 昭和村教委 1994

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