| 稲荷町古墳群(いなりちょうこふんぐん) |
| 伊勢崎市稲荷町、西上之宮町にあり、広瀬川右岸の旧利根川の氾濫原である広瀬川低地帯中に立地する。1969年に土地改良事業に伴って伊勢崎市教委が発掘調査した。『上毛古墳綜覧』によると、稲荷町古墳群のある旧宮郷村には19基の古墳があったことが記載されている。調査はよく形状をとどめている2基を除く5基を対象とした。いずれも小円墳で、墳丘や埋葬施設は著しく破壊され、わずかに1基の石室の一部が旧状を保っているだけであった。埋葬施設はすべて横穴式石室で、石室構築材として榛名山二ツ岳起源の角閃石安山岩を用い、この5面を削ったものを積み上げている。副葬品として、金銅製耳環、玉類、大刀、刀子、鉄鏃、須恵器提瓶などが出土している。5基の古墳の築造年代は石室の構造や出土遺物からみて7世紀中期ごろと推定されている。出土遺物は伊勢崎市教委に保管されている。〈早川隆弘〉 |
| [文献] ◇『伊勢崎市稲荷町の古墳』 伊勢崎市教委 1972 |