稲荷町I遺跡(いなりちょうIいせき)

  高崎市稲荷町にある。高崎市街地東北の住宅密集地内の遺跡である。1992年に共同住宅建設に伴って高崎市遺跡調査会が発掘調査した。弥生時代中期の竪穴住居1、特殊遺構1、古墳時代の竪穴住居2などが見つかった。弥生時代の特殊遺構は南北3.2メートル、東西推定4.3メートルの楕円形の平面形をもつもので、レンズ状に凹み、面が非常に固くしまり、遺構内部には不定形の小ピットが多数あった。埋土中には多量の焼土や灰が含まれ、この中から各種の土器が投げ捨てられたような状態で出土している。古墳時代の1号住居は1辺6.6メートルほどの正方形の平面形で、西壁の中央やや南側に竈を持ち、一つの貯蔵穴と四つの柱穴がある。良好に残されていた住居で、特殊な遺物として子持勾玉が出土した。出土遺物は高崎市教委に保管されている。〈神戸聖語〉

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