| 糸井宮ノ前遺跡(いといみやのまえいせき) |
| 利根郡昭和村糸井字宮ノ前にあり、片品川の左岸に位置し、河岸段丘の河床から2段目に立地する。段丘崖からにじみ出る豊富な地下水があり、北側は右岸(沼田市側)の段丘地形により北風がさえぎられているため、集落には好適地といえよう。1995年から1997年にかけて東小学校改築工事に伴って昭和村教委が発掘調査した。縄文時代中期から晩期にかけての竪穴住居や土坑、古墳時代後期のHr-FP層堆積前後の竪穴住居や、この軽石層に直接埋没した竪穴住居と水田などが見つかった。続く奈良・平安時代の竪穴住居も多くの遺物を伴い、重複して見つかっている。弥生時代に関する遺構、遺物はない。縄文時代の石器には、原石や未成品なども相当数認められることから、石器製作の拠点的集落の可能性も考えられる。出土遺物は昭和村教委に保管されている。〈石北直樹〉 |