| 井出地区遺跡群(いでちくいせきぐん) |
| 群馬郡群馬町井出字北畑にある。榛名山東南麓の相馬ヶ原扇状地上で、井野川左岸に立地する。標高は121メートルから131メートルある。1993年から1997年に、土地改良事業に伴って群馬町教委が発掘調査した。調査範囲は大きく2地区あり、東側の高畑地区からは、古墳時代から平安時代の集落が見つかっている。井野川寄りの地区からは、As-C下、Hr-FA下、As-B下の3面の水田が見つかり、隣接する同道遺跡から続く水田域であることが分かった。元井出地区では一部人工的に改変された「嵯峨谷」と井野川に囲まれたエリアから、花城寺館、元井出館のほか、周辺に居住区があることが分かった。16世紀を主体とし、初期伊万里窯製品や唐津窯製品など17世紀初頭の遺物があることから、江戸時代初頭に遺跡東側に位置する集落へ移村したと推定される。北畑地区では、5世紀後半から6世紀前半に比定される古墳が10基見つかった。さらに、竪穴式小石郭や埴輪円筒棺など多様な墓の形態が認められる。そのほか、竪穴住居、道、祭祀跡なども見つかり、大型古墳群周辺の土地利用の一端が垣間見られる。出土遺物は群馬町教委に保管されている。〈清水豊〉 |
| [文献] ◇『井出地区遺跡群』 群馬町教委 1992 ◇清水 豊「発掘調査された中世の館跡」『群馬文化』251 1997 |