| 市之関吉ケ沢遺跡(いちのせきよしがさわいせき) |
| 勢多郡宮城村市之関にあり、河川から離れた台地上の平坦部に立地する。1990年に資材置き場造成に伴って宮城村教委が発掘調査した。旧石器時代と縄文時代早期の遺構、遺物が見つかった。旧石器時代の遺物は、As-YP直下から200点余り出土した。1点の黒曜石を除き、黒色安山岩、黒色頁岩、チャートといった在地系の石材を使用している。定形石器が掻器4点と少なく、縦長剥片が主体である。特定はできないが、局部磨製礫器の存在や出土層位から旧石器時代最終末から縄文時代草創期への過渡期の石器群であろう。縄文時代では早期の陥穴11基が見つかった。いずれもTピットと呼ばれる形態のもので、2列が等高線に沿い相互になるように平行に配列される。出土遺物は宮城村教委に保管されている。〈細野高伯〉 |