| 伊勢遺跡(いせいせき) |
| 前橋市上長磯町にあり、旧利根川右岸にあたる。1990年にガソリンスタンド建設に伴って前橋市埋文調査団が発掘調査した。平安時代の竪穴住居11と溝9、井戸2、土坑53、ピット31が見つかった。平安時代の竪穴住居は9世紀から10世紀にかけてのものとみられる。竪穴住居は氾濫によって埋没した様子がみられた。溝は覆土から中世以降とみられる。井戸2基のうち2号井戸はすり鉢状の断面形で中央が円筒状に掘り込まれている。造られた時期は確定しがたい。土坑は円形の平面形で浅いものが多い。竪穴住居と同時期のものとみられる。また、グリッドから土錘が出土している。近接する野中天神遺跡で同時期の竪穴住居が確認されており、同一集落を構成するものと考えられる。出土遺物は前橋市教委に保管されている。〈井野誠一〉 |
| [文献] ◇『伊勢遺跡』 前橋市埋文調査団 1991 |