石原鶴辺団地II遺跡(いしはらつるべだんちIIいせき)

  高崎市石原町字鶴辺にあり、石原鶴辺団地I遺跡の東側に隣接する。1992年に市営住宅の建て替えに伴って高崎市教委が発掘調査した。古墳時代後期を中心に平安時代までの竪穴住居22、中世の堀3、中世の掘立柱建物2、中世の柵列痕と考えられる柱穴列が調査された。古墳時代後期の10号住居は、焼失しており、壁の一部や床面が真っ赤に焼けていた。炭化材は床面に直接つく状態であった。床面から甕や鉢が出土しているが、ほかの遺物は竪穴住居焼失後の流れ込みであることから、竪穴住居を引っ越した後の廃材を焼却したものではないかとも思われる。4号中世堀は、断面が台形で上幅約3メートルあった。底面は平坦だが細かな凹凸がみられ、覆土中から軟質陶器鍋の口縁が出土している。2号中世堀には、間隔の密な柵列痕と思われる柱穴列が確認されている。中世の掘立柱建物は、2棟とも柱間2間×2間分が確認されているが、さらに拡大する可能性がある。中世柱穴群もあり、中世堀との関連性が強いと考えられる。出土遺物は高崎市教委に保管されている。〈宮寺久〉

[文献]
◇『石原鶴辺団地II遺跡』 高崎市教委 1993

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