池田沢東遺跡(いけださわひがしいせき)

  北群馬郡子持村中郷にあり、利根川の右岸で子持山の丘陵先端部に立地する。1987年に土地改良事業に伴って子持村教委が発掘調査した。国指定史跡の黒井峯遺跡と同様に、古墳時代の火山災害を受けた遺跡である。1.5メートルほどの厚さで堆積した軽石層直下の旧地表から、道、畠、地境、樹木跡、硬化面などが見つかった。道は尾根に至るもの、山裾をめぐるものがある。丘陵先端部の斜面には土盛りの地境を伴う畠があり、さまざまな検証から畝を立てたものでなく表土を撹拌(耕起)したものと考えられる。植物珪酸体分析では畠作特有の珪酸体(種類不明)が含まれることを確認している。本遺跡の調査で集落に近い里山ともいうべき景観が明らかにされた。〈石井克己〉

[文献]
◇『池田沢東遺跡発掘調査報告書』 子持村教委 1989

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