| 飯土井二本松遺跡(いいどいにほんまついせき) |
| 前橋市飯土井町字二本松にあり、赤城山南麓の標高90メートル前後の台地上に立地する。1985年に上武道路建設に伴って、県埋文事業団が発掘調査した。旧石器時代後期の石器群、縄文時代早期から中期の遺構および遺物をはじめ古墳時代の竪穴住居1、奈良・平安時代の竪穴住居24のほか、中世の溝や土坑などが見つかった。特に注目されるのは台地上に厚く堆積する砂壌土中に縄文時代各時期の文化層が確認されたことである。この砂壌土は関東ローム層上に二次堆積したもので、赤城山の山体崩壊土砂が河川作用により堆積し、形成されたものとみられる。この砂壌土は縄文時代に堆積したもので、早期、前期、中期前半の各時期の文化層(旧表土)が確認された。さらに砂壌土上面では、中期後半の遺構が見つかっている。このような点から周辺地域の遺跡立地を考える上でも重要な視点を提示している。出土遺物は県埋文センターに保管されている。〈原雅信〉 |
| [文献] ◇『飯土井二本松遺跡 下江田前遺跡』 県埋文事業団 1991 |