飯土井中央遺跡(いいどいちゅうおういせき)

  前橋市飯土井町にある。赤城山南麓末端の神沢川右岸の丘陵性台地に立地する。1986年に上武道路建設に伴って県埋文事業団が発掘調査した。主な遺構は旧石器時代の石器集中地点5カ所、縄文時代の土坑(陥穴)13、古墳時代の竪穴住居1、平安時代の竪穴住居1などである。特に注目されるのは、旧石器時代の黒曜石製や黒色安山岩製の石器210点が出土したことである。AT降下層を境に、上層と下層二つの文化層(石器群)が確認された。上層の文化層からの出土石器は県内の旧石器時代研究の空白部分を埋める資料として貴重なものである。また縄文時代草創期の爪形文土器片8点、押圧縄文土器片4点も出土している。出土遺物は県埋文センターに保管されている。〈金井武〉

[文献]
◇『飯土井中央遺跡』『地域をつなぐ 未来へつなぐ』 県埋文事業団 1991・1995

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