新巻遺跡(あらまきいせき)

  利根郡新治村新巻にある。発掘調査は行われていないが、1964年に耕作中に出土した土器10個体が紹介された。縄文時代中期中葉に比定される土器で、このうちの7個体は阿玉台II式期に集中する。極めて同時性の高い資料であり、住居出土の可能性が指摘されている。特にこの7個体のうち4個体の多様性が注目され、1遺跡に多数の型式が共存する例としてその重要性が説かれている。出土土器の実測図も紹介されている。出土土器は個人に所蔵されている。〈山口逸弘〉

[文献]
◇塚田 光「群馬県・新巻遺跡の中期縄文土器」『下総考古学』1 1964
◇佐藤達夫「土器型式の実態」『日本考古学の現状と課題』 小学館 1974
◇山口逸弘「新巻遺跡出土の土器について」『群馬の考古学』 県埋文事業団 1984

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