荒砥五反田遺跡(あらとごたんだいせき)

  前橋市西大室町字五反田にあり、桂川右岸台地の東縁に立地する。北西500メートルに前二子古墳がある。1977年に県道建設に伴って県教委が発掘調査した。古墳時代前期2、後期6、平安時代中期から後期11の竪穴住居が見つかった複合遺跡である。注目されるものに平安時代後期の8号竪穴住居がある。この竪穴住居はAs-Bが住居中央の床面から数センチメートルの間層を挟んで堆積しており、この軽石が降下した天仁元(1108)年直前のものであることが明らかである。この竪穴住居からは土師質の土釜、羽釜、高台付碗、皿、須恵器直口壷が出土している。特に大型土器の粗雑な作り、小型灯明皿の盛行、高台の極端な高さに特徴を見ることができる。歴史時代の土器編年の基礎的な資料としての価値が高い。遺物は県埋文センターに保管されている。〈井上唯雄〉

[文献]
◇『荒砥五反田遺跡調査報告書』 県教委 1987
◇井上唯雄「群馬県下の歴史時代の土器」『群馬県史研究』8 1978

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