| 天引狐崎遺跡(あまびききつねざきいせき) |
| 甘楽郡甘楽町天引字狐崎にある。鏑川によって形成された河岸段丘上に立地する。1990年から1991年にかけて、上信越自動車道建設に伴って県埋文事業団が発掘調査した。遺跡は台地部分と旧河川部分からなる。台地上からは、ATの下層に包含される旧石器時代石器群をはじめ、縄文土器、弥生土器の破片、方形周溝墓、古墳、中世から近世にかけての道などが見つかり、複合遺跡であることが分かった。旧河川部分では、5メートル近い粘土層の下に旧河床があり、加工された痕跡がある木片が多数出土した。これまで旧石器時代遺跡の分布が空白であった鏑川流域で、年代を特定できる火山灰層の下から、ブロック群を構成する石器群が見つかった点で重要な遺跡であり、今後の県内の旧石器研究において、全国レベルでの比較研究が可能になったことの意義は大きい。出土遺物は県埋文センターに保管されている。〈山口良寛〉 |
| [文献] ◇『天引狐崎遺跡』I 県埋文事業団 1994 |