| 天川二子山古墳(あまがわふたごやまこふん) |
| 前橋市文京町にある大型の前方後円墳。前橋台地の東縁に位置し、東側の朝倉町に続く古墳群の一角を占めている。墳丘全長は104メートル、前方部幅76メートル、高さ9.5メートル、後円部直径72メートル、高さ11メートル。全長に比べて後円部の直径や前方部の幅が大きく、くびれの少ない形をしている。墳丘は2段築成で、河原石の葺石が見られる。埋葬施設は発掘調査が行われていないため不明であるが、かつて石室の一部が崩落して開口したとの伝承がある。周堀については、1980年と1996年に古墳西側を県埋文事業団と県立文書館遺跡調査会が発掘調査した。1980年の調査では、深さ約1メートル、幅35メートルの周堀が見つかっている。周堀は黒褐色土を掘り込んで造られており、堆積土の中にHr-FAがある。1996年の前橋市教委による古墳北部での調査でも、1980年の調査結果からの想定位置に合致する位置で周堀の立ち上がりが確認された。出土遺物は県埋文センターと前橋市教委に保管されている。〈井野誠一〉 |
| [文献] ◇『県立文書館遺跡』 県埋文事業団 1984 ◇『県立文書館遺跡』 県立文書館遺跡調査会 1996 |