朝日塚古墳(あさひづかこふん)

  勢多郡北橘村箱田字宮廻の木曽三柱神社境内にある円墳である。西隣の将軍塚古墳と南にあった七騎塚古墳(現在は畑地となって消滅している)とともに宮廻古墳群を形成する。1983年に多目的集会施設建設に伴って北橘村教委が発掘調査した。墳丘は直径14メートルあり、墳丘や石室の調査結果から35センチメートルを単位とした高麗尺によって設計された古墳と考えられる。葺石が施され、南半面のみを2段築成とし、周堀は全周しない。石室は自然石使用の両袖型横穴式石室で羨門だけに切石が用いられている。前庭部は扇状に開く。いずれも南(正面)から見えるところを特に整えて構築している。すでに盗掘を受けており、遺物は多くなかったが須恵器長頚壷、短頚壷、坏類、直刀の鍔などが出土している。7世紀末の築造と考えられる。出土遺物は北橘村教委に保管されている。〈長谷川福次〉

[文献]
◇『朝日塚古墳』 北橘村教委 1985

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