麻場城址(あさばじょうし)

  甘楽郡甘楽町白倉にある。鏑川上位段丘の南北に延びる舌状台地の先端に立地する。1989年から1991年にかけて、城址公園整備事業に伴い甘楽町教委が主に堀の部分を発掘調査した。本丸は台形の平面形で、南側の東西長約60メートル、北側の東西長42メートル、南北長約54メートルある。この周囲を上幅約15メートル、下幅約3.5メートル、深さ約6メートルの逆台形の断面形の空堀がめぐる。空堀の東と北の中央付近で、橋を架けたと思われる穴が見つかった。虎口は本丸南側中央にあり、幅約2メートルの土橋構造で二の丸へ続く。この城は当地の豪族白倉氏の居城である。白倉氏は関東管領山内上杉氏の重鎮で、上州八家、四宿老の一人に数えられる。東方約500メートルにある仁井屋城と合わせて白倉城と呼ばれ、別城一郭といわれる珍しい形態である。出土遺物は甘楽町教委に保管されている。〈小安和順〉

[文献]
◇山崎 一『群馬県古城塁址の研究』下 1972
◇『甘楽町の文化財』 甘楽町教委 1995

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