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前橋市0946(まえばししぜろきゅうよんろく)遺跡

平成29年5月 調査
調査場所
前橋市朝倉町地内
調査期間
平成29年4月1日~平成30年3月31日
調査原因
平成29年度(主)前橋玉村線バイパス単独7軸道路整備推進事業に伴う埋蔵文化財の発掘
委託者
群馬県前橋土木事務所
主な時代
古墳~平安時代
遺跡の内容
 5月の調査は4月までの調査を継続したものになりました。本遺跡は前橋市南東部の前橋台地の後背湿地に位置することから、湧水を心配していていましたが、少量にとどまっています。
 5月の調査では浅間山の噴火で降下した軽石(As-B)で覆われた平安時代の水田が見つかっています。その下位では、6世紀の榛名山の噴火で降下した火山灰(Hr-FA)を含んだ地層や4世紀の浅間山の噴火で降下した軽石(As-C)などが限られた地点で確認されています(写真1)。それぞれの地層の下からは、多くの溝が検出されました。
 また、青磁の破片(写真2)が出土しました。中国浙江省の龍泉窯系の陶磁器で、12世紀後半から13世紀前半の青磁碗の口縁部の破片であると判断されます。
連絡先
前橋市0946遺跡調査事務所  090-3244-0006
写真1 調査風景(C6区 東から)
写真2 青磁の破片