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西上之宮(にしかみのみや)遺跡・樋越薬師(ひごしやくし)遺跡

令和3年12月 調査
調査場所
伊勢崎市西上之宮町・佐波郡玉村町樋越
調査期間
令和3年4月1日~令和4年3月31日
主な時代
古墳、中世(西上之宮遺跡)、近世(樋越薬師遺跡)
遺跡の内容
12月の調査は、西上之宮遺跡第2面では、中世の溝の内側から同時代と考えられる井戸と井戸を囲むように掘立柱建物を検出しました。(写真1)。桁方向の柱の間隔は、井戸に近い柱間が1.8m、井戸から遠い柱間は2.4mになっていました。このことから、建物内部では井戸の手前に広く作業スペースが作られていたことが分かりました。また、周囲から他の掘立柱建物や複数のピットが検出されていることから、複数回の建替が行われた可能性があります。
6号墳東側の調査では、自然石が集中して検出(写真2)されました。なかでも、東側の石は南北方向に一列に並んで配置されていました。このことから、中世の墓域か古墳の石室の可能性があります。
1月も調査を継続していきます。
連絡先
電話 西上之宮・樋越薬師遺跡発掘調査事務所 090-2652-8848
写真1 西上之宮遺跡 2面 14号溝・10号井戸・1号掘立建物 全景
写真2 西上之宮遺跡 7号墳全景