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西宮(にしみや)遺跡

平成29年9月 調査
調査場所
吾妻郡長野原町川原畑地内
調査期間
平成29年4月1日~平成29年12月31日
調査原因
八ッ場ダム建設工事に伴う埋蔵文化財の発掘調査
委託者
国土交通省関東地方整備局八ッ場ダム工事事務所
主な時代
縄文・近世
遺跡の内容
6区と現道を挟んだ北西側を7区と呼びました(写真1)。ここでは2棟の母屋建物と1棟の付属建物を確認し、現在調査中です。母屋のうち5号建物は木製品の残存状態はあまり良くありませんでしたが、陶磁器碗・皿類、鉄鍋などの金属類や古銭を多数出土しました(写真3)。5号建物の北東側に隣接する7号建物は、湧水が豊富なため桶・曲げ物・箱類・飼葉桶等の木製品の残存状態が良好でした(写真4)。また床板や土台などの建物構造物の残存状態もきわめて良好でした(写真2)。建物と合わせ、周辺の石垣や畑の調査を行っています。特に現道下からは道の跡も確認でき、泥流下のムラの様子がより明瞭になっています。6区では土台部分の調査を終了した1~4号建物の床下・掘り方等の調査を行っています。
連絡先
八ッ場ダム調査事務所 0279-76-8040
写真1 7区全景(南東から)
写真2 7区7号建物土台調査状況(から)
写真3 7区5号建物陶磁器出土状態(南西から)
写真4 7区7号建物木製品出土状態(東から)