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前橋市0946(まえばししぜろきゅうよんろく)遺跡

平成29年10月 調査
調査場所
前橋市朝倉町地内
調査期間
平成29年4月1日~平成30年3月31日
調査原因
平成29年度(主)前橋玉村線バイパス単独7軸道路整備推進事業に伴う埋蔵文化財の発掘
委託者
群馬県前橋土木事務所
主な時代
古墳・平安
遺跡の内容
10月は、9月から継続して行ってきた調査区内南側にあるE区に加え、月末からは調査区中心部分にあるC区の調査を、併行して行いました。
E区の調査では、区内南側半分の地域を主に調査区として、発掘にあたりました。E区は微高地上に在ることから他の地区とは様相が異なり、水田は確認されませんでした。中世以降の溝、古墳時代から平安時代の住居跡や溝などを調査しました。
E区からは、縄文時代の石鏃が溝跡から発見されました(写真1)。石鏃は縄文・弥生時代に使われた、矢の先に付ける狩猟具ですので、調査区近辺の当時の生活状が況が推測されます。その他に、平安時代の住居の痕跡が発見されました(写真2)。9月の調査で判明した住居と合わせて、E区に古代の集落があったことが分かりました。
11月も、引き続きE区・C区の調査を進めていきます。
連絡先
前橋0946遺跡調査事務所 090-3244-0006
写真1 発掘された石鏃(E1区 As-C上面の溝跡から出土)
写真2 5号住居(E1区 As-C下面 東から)