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石川原(いしかわら)遺跡

平成30年4月 調査
調査場所
吾妻郡長野原町川原湯地内
調査期間
平成30年4月1日から平成30年7月31日
調査原因
八ッ場ダム建設工事に伴う埋蔵文化財の発掘調査
委託者
国土交通省関東地方整備局八ッ場ダム工事事務所
主な時代
縄文・古代・近世
遺跡の内容
4月の調査は5区町道下の調査を行い、天明泥流によって埋もれた建物と畑、道路などが検出されました。建物は泥流によって押しつぶされた状態で3軒確認されました。うち50号建物と51号建物の調査を中心に行い、50号建物は柱材のみでしたが、泥流によって柱材が押し倒された状態で確認されました。51号建物は、柱材と壁材と思われる部材と一緒に桶、鉋、漆器等の生活用品が出土しました。道路は南北に延び、調査区の東側で、東西へ分岐することがわかりました。また東西に分岐する道の南側には、石積みの水路が設けられており、水路も上に石を被せ、橋状になっている部分もみられました。畑は、南北に延びる道の両脇に確認され、畝間の間隔が狭い特徴を持ちます。
連絡先
石川原遺跡調査事務所 090-5490-1699
写真1 27号、51号建物全景(空撮)
写真2 51号建物壁材、柱材出土状況(北から)
写真3 51号建物遺物出土状況(鉋:北から)
写真4 51号建物遺物出土状況(鋸:西から)