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三平Ⅰ(さんだいらいち)遺跡

平成30年4月 調査
調査場所
吾妻郡長野原町川原畑地内
調査期間
平成30年4月1日~平成30年7月31日
調査原因
八ッ場ダム建設工事に伴う埋蔵文化財の発掘調査
委託者
国土交通省関東地方整備局八ッ場ダム工事事務所
主な時代
縄文・弥生・平安・中世・近世
遺跡の内容
三平Ⅰ遺跡は、吾妻川左岸、八ッ場大橋のたもと(川原畑地区側)にあります。調査区は、川に向かって南東方向へ張り出す舌状台地の突端部分で、南向きの緩斜面地にあります。標高580m前後で河床との高低差が80m以上あり、天明泥流は確認できません。表土等を取り除くと、南部の台地先端部や北部の台地上位ではすぐにロームや軽石の層となります。西部から中央部にかけては、黒土が堆積しています。中央付近の黒土の中には平安時代の浅間山の噴火に伴う火山灰(粕川テフラ)が混入している場所があり、竪穴建物が確認されました。東側にカマドの痕跡があり、床面付近には、焼土と炭化物がたくさん散見されました。調査区北西部でも竪穴建物が確認されています。建物西半分は西側にある谷に削られており、東半分が残っていました。建物内からは、石鏃や縄文時代前期の土器などが出土しています。その他、土坑数基が西側の台地縁辺に沿うように発見されています。
連絡先
三平Ⅰ遺跡調査事務所 070-4458-0366
写真1 調査区全景(南上空から)
写真2 竪穴建物(平安時代)の調査の様子(北から)