事業団の発掘と整理
発掘調査の最新情報

条里制水田想定地(じょうりせいすいでんそうていち)

平成30年6月 調査
調査場所
太田市藤阿久町地内
調査期間
平成30年6月1日~平成30年6月30日
調査原因
県立太田高等特別支援学校普通科棟(重複障害)増築整備事業に伴う発掘調査
委託者
群馬県教育委員会管理課
主な時代
古代・中近世
遺跡の内容
当遺跡は北から南に蛇行しながら流れ下る蛇川右岸で、隣接する老人福祉センターや清掃センター、県立太田高等特別支援学校を含む広範囲な遺跡のごく一部分です。
現代の圃場整備時の削平により、遺構の残存状態は良くありませんでした。さらに、南側は近世の攪乱により確認面が壊されていました。
遺構は調査区内東側部分で、竪穴建物1棟、土坑13基、溝6条、井戸2基の遺構を検出することができました。遺物は、陶磁器類や土師器等の小破片の物が多く出土しました。
各遺構の時期は平安時代と考えられます。第3~5溝(東西方向の溝)(写真3)は中近世と思われます。
調査は6月末に終了しました。
連絡先
公益財団法人群馬県埋蔵文化財調査事業団 0279- 52 -2511
写真1 調査区全景(南から)
写真2 1号竪穴建物全景 (南から)
写真3 3・4・5号溝全景 (東から)
写真4 溝の調査風景 (東から)