成塚山古墳(第2回)現地説明会を終えて

 去る8月29日(日)、成塚向山古墳群(太田市成塚町)の第2回現地説明会を開催しました。昨年12月14日に行った第1回の時には、珍しい前期の方墳である1号墳の遺体埋葬部分のみをご覧になっていただきました。
 その後の調査進行で新たに発見し、第2回で公開したのは次の点です。1号墳については、最初に遺体を入れて葬儀を行った状態がきれいに再現できました。「構築墓坑」と呼ばれるすり鉢形部分が現れ、しかも関東では初めてとされる遺体などを入れた入口が北側で出てきました。
 1号墳に接する北西側の急斜面からは、17軒の住居跡を発見しました。これらは風上側に建てられ生活の便利さを無視した立地になっています。大半が火災で焼け落ち、出てきた土器は1号墳のものにとても似たものが多く見られました。何らかのつながりがある可能性が考えられます。
 1号墳の南下には、後期の円墳2号墳があります。他と同じように盗掘にあっており遺体埋葬部分にはほとんど何も残っていませんでしたが、周囲にはハニワがきれいに並んでいました。
この時代の古墳が一つだけあるのは不自然で、1号墳を意識して築かれたことが想像できます。
 天候不順が続く今年の例にもれず、当日は小雨でした。特に午後からは本降りの状態になりましたが、太田市民を中心に700人の見学者が訪れました。10月14日からは、いよいよ1号墳は解体調査に入ります。(現地説明会のパンフレットはまだ残部があります。)