前橋渋川バイパス関連遺跡説明会がひらかれました

 平成16年6月20日の日曜日、北群馬郡吉岡町大字漆原にある桑原田遺跡を会場に、前橋渋川バイパス関連遺跡発掘調査説明会を開催しました。
 現地公開をした桑原田遺跡U区では、天明3(1783)年8月5日、浅間山噴火に伴う洪水によって埋められた当時の水田跡を見ていただきました。この水田跡は大きく分けて3段の棚田状になっており、上段と中段、中段と下段の間にそれぞれ用水路と思われる溝が走っています。全体を見渡すと、当時はとてものどかな田園風景が広がっていたことがうかがえます。しかし水田面に目を落とすと、そこには洪水に含まれる石によって削られた傷痕や、洪水に押しつぶされた稲の痕跡などが見られます。見学に来られた方々も、1.5m程の厚さに堆積している洪水層を見て、驚嘆の声をあげていました。隣接する桑原田遺跡T区では、作業員の遺構掘削や図面制作の様子も見ていただきました。
 また、阿久津遺跡調査事務所に設けた展示室では、同じ前渋バイパス関連で現在調査を進めている万蔵寺廻遺跡や、昨年度調査した中町遺跡・阿久津遺跡などの調査成果をパネル等で展示しました。万蔵寺廻遺跡では平安時代の集落跡が見つかっており、そこから出土した遺物に興味を引かれた方も多かったようです。さらにここでは、桑原田遺跡と同じ天明3年の洪水下を調査した上福島中町遺跡や上郷岡原遺跡で見つかった遺物も展示し、この洪水による県内の被害の様子がわかるような構成を取りました。
 今回の説明会では、フィールドビンゴを使って現地や展示室を見学していただくこともしました。お子さま連れや友達同士で来た小中学生の中には、熱心にビンゴに挑戦する方もいました。
 炎天下の中でしたが、370人近くの皆さんに来ていただき、ゆっくりと見学していただきました。
 地元の方々や吉岡町教育委員会にはとてもお世話になりました。また、共催してくださった群馬県教育委員会、国土交通省高崎河川国道事務所をはじめとする多くの皆様のご協力を頂きました。ありがとうございました。