現在の石垣の下からは、大きな石を含んだ土砂が出てきました。これが、昭和10年の山津波のあとです。(白線で囲った石とその上の白線との間の層)。この付近では、トロッコを使って土砂を片づけて復旧工事を行ったそうです。現在の石垣はその被害後に造られました。土砂の下には、ヤックラと呼ばれる、畑の隅に不要な石を集めておく場所があったことがわかります。つまり、天明3年の被災から昭和10年の間につくられたヤックラが、昭和10年の山津波に埋もれたのです。

 石垣を重機で掘って、断面を見たところです。一番上の20cmくらいの厚さの層は〈表土〉と呼んでいます。