小学6年の社会科の教科書を開いてみよう。縄文土器についてどのように書いてあるかな。「縄(なわ)をおしつけたようなあとがあるため、縄文土器とよびます。」となっているね。ひとことで特徴を説明すればこうなるでしょう。たしかに縄のあとは縄文土器の名前になるくらい大きな特徴です。でも、実際の縄文土器をみるともっと複雑な文様で飾られていることがわかるよね。
 <埋文ギャラリー>を見てみると一目瞭然(いちもくりょうぜん)。いろいろな文様があふれてますよね。なかには土器から飛び出しているようにみえる文様さえあるじゃないですか。

「なぜこんな文様がつけられているのだろう?」
「どのように文様をつけたのだろう?」 
 縄文土器をみているとこのような疑問が浮かんできませんか。
 ひとつめの疑問は<土器をつくろう>など別のページをみてみましょう。ここではふたつめの疑問について説明することにしましょう。
 文様をみていくと、様々な工夫をしていることがわかります。それは、文様をつける道具(専門用語で施文具とよびます。)と文様のつけ方(専門用語で施文法とよびます。)の組み合わせによる工夫になります。それでは、施文法をみながら文様のつけ方を覚えることにしましょう。

縄文、押型文をつけている様子
縄文、押型文をつけている様子
 「ころがす」
 もっとも代表的な方法。植物の繊維(せんい)などを撚(よ)り合わせた縄をころがせばそこにはあざやかな縄文が姿をあらわします。山形やだ円形に彫刻した棒をころがせば押型文(おしがたもん)という文様ができます。

 
沈線文と竹管文をつけている様子
沈線文と竹管文をつけている様子
「ひきずる」
 棒や竹のようなもので土器の表面をひきずりながら文様を描く竹管文(ちっかんもん)などとよばれる文様ができます。

 
縄、貝殻の圧痕文をつけている様子
縄、貝殻の圧痕文をつけている様子
「おしつける」
 縄や貝殻などが代表的です。
圧痕文(あっこんもん)という文様になります。

 
装飾的な文様の土器(糸井宮前遺跡出土土器)
装飾的な文様の土器
(糸井宮前遺跡出土土器)
「はりつける」
 粘土のひもや粒を土器にはり付けると、立体的な文様ができます。土器のふちにつければ、冠(かんむり)や炎みたいにみえる文様にもなるんだよ。はり付けた粘土ひもの上にきざみ目を加えると、より装飾的(そうしょくてき)な文様にもなるよね。
 縄文土器をみながら「どんな道具で、どんなふうにつけたのか」を考えてみよう。そして、それを作って粘土の上で再現してみよう。きっと縄文人のワザに感心すると思うよ。文様ができたら、縄文土器づくりにチャレンジしよう!!