みなさんは、新聞やテレビで「縄文時代の竪穴(たてあな)住居が発見された」とか、「古墳時代の豪族の館(やかた)を発見!」とかのニュースを見たりしたことがあると思います。あるいは、家や学校の近くで発掘調査のようすを見たことがあるかも知れません。

縄文時代(約8、000年前)の竪穴住居(石組みの炉をもつ)発見!(平成12年9月6日 上毛新聞) 下阿内壱町畑遺跡発掘状況
下阿内壱町畑遺跡発掘状況
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上毛新聞の記事

 こうした発掘調査をなぜ行うのでしょうか。
 人の歴史の始まりは何万年、何十万年も前にさかのぼると考えられています。長い人の歴史の中で、人はさまざまな道具を作り、家や墓そして水田や畑などを作ってきました。
 寝起きする場所を造り、亡くなった人をほうむり、食べものを手にいれるなど、人が生きていくためにさまざまな活動が行われました。
 そして、長い年月の間にそうした人の生活のあとは火山灰や洪水による土砂などをかぶり、地面の下に埋まってしまったのです。
 現在の社会には環境の問題をはじめとして解決すべき問題がたくさんあります。私たちは、そうした現在の問題を解決し、より良い社会を作り上げていかねばなりません。そうした将来の社会の設計図を描く時に必要になるのが、これまで人はどのように生きてきたのかを知ることです。これまでの人がそれぞれの時代に、何を目指して何をして来たのか。そうした人の歴史を知り、これからの参考にする必要があるのです。
 人の歴史を明らかにするには、文字で書かれたものがあります。しかし、日本のことについて文字で書かれるのは、今から約2,000年前の弥生時代からです。それ以前は文字により日本における人の歴史を知ることはできません。また、文字資料がそれぞれの時代の人の歴史をすべて伝えているとは限りません。さらに、文字資料が真実を伝えているとも限りません。
 文字のない時代はもちろん、文字の使われた時代でも文字により残されていないことについては、土の中に残された人の生活のあとから、当時の歴史を明らかにせざるを得ないのです。
 そうした土の中に残された人の歴史を明らかにする方法が発掘調査なのです