【1】 拓本に使う主な道具
1)、画仙紙(がせんし)
 拓本に使う紙は、薄くて柔らかく、しかも水に強くて墨(すみ)のノリが良いものでなければ なりません。その条件を満たすものとして、拓本には画仙紙と呼ばれるものが使われます。これは中国で作られたもので、竹の繊維から出来ています。
2)、拓墨(たくずみ)
 拓本には、油墨や墨汁、乾拓には釣鐘(つりがね)墨と呼ばれる拓本用の固形墨などを使います。湿拓では油墨を拓墨として使うことが多いようです。油墨はヒマシ油などの油に松煙を混ぜ、それをモグサなどと混ぜて、印肉状にしたものです。扱いやすく、市販もされています。
 墨汁は、普段書道で使いますが、拓本でも使うことがあります。ただし、にじんだり、資料を汚す危険が高く、初心者向きではありません。現在の考古学では、それほど使われていないようです。 釣鐘墨などの固形墨は乾拓で使います。もっと手軽にやる場合、鉛筆やクレヨンなどでも出来ます。
3)、タンポ
 墨を付けて打ち込む道具です。これは綿を丸めて布で巻いたものです。資料に合わせて様々な大きさのものを用意します。これはあまり市販していませんので、自分で作ることが一般的です。作る際は、絹の上に適度にちぎった綿を置き、作りたい大きさに切った厚紙を入れてしばります。ただし、タンポは柔らかすぎると細かいものがつぶれて写りが悪いですし、堅いと紙が破れますので綿の量と縛り具合に気をつけましょう。
4)、その他
 湿拓で紙を貼り付ける際に、綿や布、あるいは刷毛を使います。また、画仙紙を切るのにはさみも使いますし、出来上がった拓本をはさむ雑誌なども用意しなければなりません。
タンポ(下)と拓墨(上)
【2】 2種類の拓本
拓本のとり方には
 乾拓(かんたく)と湿拓(しったく)の2種類の方法があります。これは拓本をとるものに紙を貼る際に水を使うか使わないかのちがいです。
湿拓 (しったく)
乾拓 (かんたく)
なお、拓本をとるときの注意は、▲ 禁じ手 を見てください。