乾拓(かんたく)
乾拓は簡単で早くできる拓本です。時間がないとき、メモ程度のものとして取ることもあります。また、刀など鉄製品は水に濡らすと資料に悪影響を与えますので、そのようなものに拓本を行うときもこの方法を用います。
乾拓には釣鐘墨と呼ばれる拓本用の固形墨などを使いますが、みなさんの身の回りにあるものでもすぐできますので、試してみてください。10円や100円玉などの上に薄い紙を置き、紙を動かさないようにして柔らかめの鉛筆やクレヨンでこすってみましょう。硬貨の文字や絵が紙に浮かび上がってきます。
この方法は簡単にできますが、細かいものを写し取ることは苦手です。そのため考古学では拓本は湿拓が基本です。