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拓本とは、土器や石碑などに直接紙を押しつけ、文様や文字といった表面の凹凸を写しとったもののことです。ちょっとわかりにくいような微細な文様や調整であっても、遺物の表面に凹凸があれば、拓本によって読みとることができます。
考古学の調査では、遺構や遺物の正確な記録をとり、それを表すことが重要です。遺物の場合ですと実測図、写真、そして拓本を使って表します。その中でも拓本は、簡単でしかも正確に遺物の記録ができる重要な方法です。一見すると、拓本よりも写真の方が細かく写り、わかりやすいように感じるかもしれません。しかし、遺物の中には写真では上手く表すことが出来ないような細かく微妙な文様などもあります。ところが、拓本ならばそのようなものであっても表現が出来るのです。また、目で見てもわかりにくいような文様や文字であっても、拓本を取ることによってわかる場合があるほどです。
拓本はちょっと古くさく感じられるかもしれませんが、考古学にとっては今でも重要な記録手段です。ただし、遺物に凹凸がないと何も表すことができません。そのため、主に拓本が使われるのは、土器や瓦など表面に文様や作ったときの痕跡が残っているもの。石碑のように刻まれた文字のあるもの。古銭などです。
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