群馬県の弥生土器を古いものから順に並べると、縄文土器のなごりを残す文様から幾何学的(きかがくてき)な文様で埋めつくした個性的なものへ、さらに二種類ほどの簡単な文様をつける画一的(かくいつてき)なものへと変わっていく様子がわかります。
土器に文様をつけなくなる西日本とちがって、群馬県では弥生時代の最後まで文様を残しており、その代表はクシでひっかいた線でえがく櫛描文(くしがきもん)と縄文です。
縄文伝統の文様
複雑な文様
単純な文様
文様の具体的な意味はわかりませんが、地域ごとに特徴的な文様が生まれてくることから、同じ地域に住んで生活を共にし、伝統を同じくする人々の「あかし」だったのかもしれません。
そう考えれば、櫛描文(くしがきもん)と縄文はそれぞれ違う伝統をもつ人々の独自の文様であって、自分たちが同じ仲間であることを示す表現のひとつだったといえるでしょう。
櫛描文をつけた土器
縄文をつけた土器