1.なぜ、石うすは時計の針とは逆に回すの?
 石うすを良くみると、溝(みぞ)がきざんであるのが分かるよね。この溝が粉を押し出す役目をするのです。日本のうすは図のように溝をきざんでいるものがほとんどですから、時計の針とは反対に回さなければ、粉は外に押し出されないのです。
石うすの溝
石うすの溝
 それでは、なぜ石うすは時計の針とは反対に回すように作られているのでしょうか。ふつう、右利きの人は右手で取っ手をもって「うす」を回しながら、左手で穀物(こくもつ)を入れる作業をするのですが、どちらに回した方が作業がしやすいでしょうか。時計の針とは反対に回した方が楽そうですね。それに、粉は押すときより、手前に引く時の方がたくさんひけるのです。時計の針とは反対に回したときの方が「うす」を引いている時間が長く、それだけ多く粉をひくことができるからなのです。

2.石うすが回るときの音は?
 教科書の「石うすの歌」には、石うすの回る音がゴロゴロと表現されていますが、本当に良い「うす」はシーと静かな音をたてながら粉がひけるようです。石うすは使っているうちにすり減るので、修理(しゅうり)が必要になりますが、この修理がうまくいかないと、石うすはだめになってしまうのです。修理がうまいか、へたかで、音は変わるのです。

3.石うすでひいた粉は、なぜおいしいの?
 機械化されて楽になったものはたくさんあると思いますが、粉ひきもその一つでしょう。より早く、より多くの粉がひけるようになったからです。でも、欠点もありました。人がひいた粉より、味が落ちてしまうのです。原因は機械が回るときにでる「まさつ熱」だそうです。ゆっくり回す石うすには熱で粉の味が変わるという心配はありません。ですから、おいしいのです。

4.石うすは、遺跡のどこから出るの?
石うすの出土状況
石うすの出土状況
 事業団では県内のいろいろな場所で、いろいろな時代の遺跡を発掘していますが、石うすはどこでも出るというわけではありません。時代でいうと、いまから500年くらい前の遺跡や江戸時代の遺跡(300〜400年くらい前かな?)から石うすは発掘されるのです。江戸時代の遺跡では溝や井戸からたくさん発見されます。これらはこわれていて使えないものがほとんどですが、ときには十数個もまとまって発見されます。石うすが広く使われていたことが分かりますね。