【 大切な火 】
 最近では「火」をあまり目にしなくなってきました。でも、今の便利な生活は火によって支えられているのです。電気も、もとをたどれば多くは火を使っておこしています。また、おいしい料理も火がなければ調理(ちょうり)できませんし、暖房(だんぼう)もなくなってしまいます。
 「火のない生活」考えられますか?
 では、ライターどころかマッチもない明治時代より前は、どうやって火を付けていたのでしょうか。人間が簡単に火を付けられるようになるには、おどろくほど長い時間がかかったのです。

【 火をおこす二つの方法 】
 火が燃えるためには「燃料(ねんりょう、燃えるもの)」と「空気(酸素)」、「温度(着火温度)」が必ず必要です。身のまわりには、燃えるものと空気はありますから、火起こしの歴史は「どのような方法で着火温度を得るか」の歴史といえます。
ものが着火するほど高い温度(着火温度)を得るには、いくつかの方法がありますが、もの同士をこすり合わせて熱を出す「摩擦(まさつ)」が代表的な方法です。歴史的に見た日本の発火法(はっかほう)も「摩擦」を利用していました。群馬県内の発掘調査でも、この時に使用した道具が見つかっています。
 現在確認されている方法は、回転摩擦式と火打式の二つです。(海外では他の方法もありますが、ここでは説明しません。)

火きり臼 火打金
火きり臼 火打金
回転摩擦式
火打式
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