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縄文土器の形

縄文土器は口が広くて深い形が多いといわれます。この形を深鉢形(ふかばちがた)といいますが、縄文時代の約一万年もの間、土器の基本形としてずっと使われました。
その理由は、縄文土器の使い方と深い関係があるのではないでしょうか。
深鉢形は、スープやシチューのように汁を蒸発させないで食べ物をじっくり煮るのに都合が良いといわれています。
土器で煮炊きをすることで、ドングリや山菜のように生では食べられなかった物からアクをぬき、また貝や肉も煮ることでスープまでおいしく食べられるようになったのです。     
煮炊きに使ったことは、土器の表面を観察して、火を受けて赤く変色したり、すすがついたりしているのでわかります。
では、縄文土器は煮炊き用だけだったのでしょうか。食べ物を貯蔵したり、お酒などを造るときにも土器を使ったんじゃないかな。
だとすれば、同じ深鉢形を使ったとしか考えられません。きっと文様の違いやちょっとした形の変化で使い分けていたのかもしれません。
もうひとつ、おなべのような形の浅鉢(あさばち)もありますが、これは食べ物の盛りつけ用ではないでしょうか。

浅鉢形土器
  
深鉢形土器

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