発掘情報館
ピロティ(屋外体験)

石うすの歴史

石うすは、奈良時代(今から1300年くらい前)には、中国から伝えられたようですが、一般の人にはまだ広まりませんでした。

石うすが広まったのは、室町時代(今から600年くらい前)になってからです。

このころの人々の生活は分からないことも多いのですが、少しづつその様子が分かってきました。発掘調査で人々が使っていた道具がたくさん発見されるようになったからです。

石うすもその一つです。

石うすは、生活には欠かせない重要な道具だったのです。

みなさんは、お米がたくさんとれる年もあれば、とれない年もあるということを知っていますよね。

江戸時代の人々も米がとれないで、ずいぶん困ったようです。

作物がとれず困ったときの言い伝えに「粉にすればなんでも食べられる」というのがあるそうですが、そうしたときには石うすが大いに役立ったのです。

いま私たちが食べているうどんやそば、それに団子もそうかな、これらはみな江戸時代にはあったのですが、その歴史はもっと古くなりそうですね。

それでは、この石うすのルーツは、どこまでさかのぼることができるのでしょうか。